一回の食事に適切な量は?
愛犬に与えるドッグフードの適切量は、体重、ライフステージ、運動量、飼育環境などによって変化します。
そのため適切な量は最初だけでなく、定期的に計算する必要があります。
計算は4つの手順を踏んで行います。
(1)安静時エネルギーの計算
安静時エネルギーとは、座ったまま1日中なにもしない場合で消費するカロリーの事です。70×体重(kg)の0.75乗で計算する事が出来ます。
暗算では難しいので、√付きの計算機を用意して計算しましょう。
体重を3回掛けて、√ボタンを2回、×70で求める事ができます。
例えば3kgの子の場合は、3×3×3、√√、×70=160gです。
端数は四捨五入して下さい。
(2)必要カロリーの計算
安静時エネルギーに、「身体活動レベル」である「係数」を掛ける事で必要カロリーを求める事ができます。係数は、ライフステージによって違います。
生後4ヶ月まで | 3.0 |
生後4ヶ月から1年まで | 2.0 |
避妊・去勢していない健康な成犬 | 1.8 |
避妊・去勢済みの健康な成犬 | 1.6 |
避妊・去勢していない、肥満傾向または高齢期の犬 | 1.4 |
避妊・去勢済みの肥満傾向または高齢期の犬 | 1.2 |
減量が必要 | 1.0 |
(3)1日の食事量の計算
一日の給仕量の目安はドッグフードのパッケージに体重別に記載されていますが、あくまで目安ですので適切な量とは言い切れません。そこで(2)で求められた必要カロリーを使って1日の食事量を計算します。
パッケージにはドッグフードに含まれるカロリー量が記載されています。
ドッグフードは種類によってカロリー含有量が違いますので、フードのパッケージを確認して下さい。
1日の摂取量は、必要カロリー×「100」÷100gあたりのカロリー含有量(kcal)で求める事が出来ます。
例えば100gあたり300kcal含まれるフードを360kcal必要な子に与える場合、360×100÷300=「120g」が一日の摂取量です。
(4)1回の食事量の計算
(3)で求めた食事量は1日の食事量ですので、1日の食事回数で割って1回の食事量を計算する必要があります。一般的に離乳期は1日4回以上、6ヶ月頃から1日に2回の食事回数が理想とされています。
5ヶ月の子犬に1日量120gを4回にわけて与える場合、120÷4=「30g」が1回の食事量です。
寒冷地域や、室内飼い、室外飼いなど環境要因によっても必要カロリーが変化します。
便の状態や食欲などを観察して、適切な量を与えられるようにして下さい。
【参考】与えていて問題が発生したら:http://thecommunityengine.com/home/archives/xfolk/index.html