年齢でドッグフードを切り替える

ライフステージ(成長段階)によって必要なカロリーや栄養素が異なるため、その時期に合わせたドッグフードが必要になります。
ライフステージには大きく別けて「成長期」「成犬期」「高齢期」の三種類と「妊娠・授乳期」があります。

成長期は骨格や筋肉など「体の組織」を作る大切な期間で、成長期用ドッグフードは授乳が終わる生後50日(約2ヶ月)頃から1歳までの期間に与えます。
骨の成長は授乳期がピークで、その後は筋肉を中心に成長します。
この時期のフードには動物性たんぱく質を多く含むものを選びましょう。
成長期の中でも、4~5ヶ月頃になると脂肪細胞が活発に発達しはじめます。
この時期に必要以上のカロリーを与えると脂肪細胞が増えすぎてしまい、太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。
この時期はカロリーの計算を行い必要以上に与えないように注意しましょう。

成犬期は、成長期が終わった1歳ころから高齢期が始まる8歳くらいまでを指します。
この時期には理想体重をキープする事が健康管理の重要ポイントになります。

適量以上のカロリーを摂取すると、肥満や腎臓の早期老化、腎不全などを引き起こす原因になってしまいます。
運動量や避妊去勢の有無に合わせてカロリーの量を調整して下さい。
特に避妊去勢後は肥満になりやすいといわれています。

犬の必要摂取カロリーは体重(kg)に30を掛けて70を足した数に「係数」をかけて求めます。
係数は成犬で1.8、避妊去勢を行った成犬で1.6で、肥満気味ならその数から0.4を引いた数を使用します。

高齢期は、8歳くらいから始まります。
この時期は運動量や代謝率が低下してくるために、筋肉量が減っていき脂肪が付きやすくなります。
カロリー量は控えめに高タンパク質で低脂肪のドッグフードに切り替えていきましょう。
必ずしも8歳で高齢期用ドッグフードに移行する必要はなく、飼い犬の状態にあわせて早めたり遅めたりして下さい。

ドッグフードは「ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則」により成長段階が併記されています。
フードを選ぶ際にどの時期のフードなのか確認して、ぴったりのドッグフードを選んであげて下さい。